「年を取れば歯はなくなる」と思っていませんか?でも実は“加齢”で歯を失うことはありません。歯を失う原因の大半は「むし歯」と「歯周病」です。

●むし歯
むし歯によって歯がぼろぼろになり、やむをえず抜いてしまう場合。


●歯周病
歯を支えている組織がおかされる病気。放っておくと歯がぐらぐらになって、やむをえず抜歯するか、または自然に抜け落ちてしまう場合。

若い頃はむし歯で歯を失うケースが多いですが、
40歳代以降は歯周病で失うケースが増えます。

これらはいずれも歯の表面につくプラーク(歯垢)の中の細菌によって起こります。
むし歯や歯周病を防ぐには、ていねいな歯みがきと歯科医院でのプロフェッショナルケアが大切です。

 

●局部床義歯とは・・・
局部床義歯とは歯肉にぴったりと合った床というものに人工歯を取り付け、クラスプとよばれるバネを使ってほかの歯に固定させる方法です。取り外しが可能で失った歯が多い場合に適用されます(失った歯が1〜2本の場合はブリッジという方法があります)。ものをかんだときの負担は床を通じて歯ぐきに直接かかります。床は薄い金属か、レジン(樹脂)でつくられます。

ブリッジとは・・・
ブリッジは歯が抜けてしまった箇所の両隣に歯が残っているときに適用されます。まず、抜けた歯の両隣の歯を削り、支台を形成します。そこに連なった義歯をかぶせます。まるで支台と支台を結ぶ橋(ブリッジ)のようになります。あとはブリッジを口の中に装着し、かみ合わせの調整を行い固定します。


ブリッジは使用上違和感もなく、材質によっては入れ歯であることがほとんどわかりません。しかし人工歯の部分の負担が支台歯にかかり、歯ぐきを痛める原因になります。そのため、抜けた歯が多い場合はブリッジができない場合もあります。また、支台歯はむし歯や歯周病にかかりやすいので、よくブラッシングすることが大切です。

●インプラントとは・・・
入れ歯は失われた歯の代わりに歯ぐきから上の部分だけを人工歯で補うものです。インプラントは歯が無くなった部分の歯槽骨に人口の歯根を埋め込み、それを土台にしてクラウンやブリッジを装着する治療法です。
手術が必要なので、時間も他の治療に比べて長くなり費用も高めです。しかし、 自分の歯のように違和感なく噛め、見た目もとても自然です。


●インプラントの注意点
インプラントはむし歯にはなりませんが、細菌感染には弱いため、自分の歯以上のていねいなプラークコントロールが必要になります。

費用など詳細については当院までご相談ください。







 

歯の自家移植とは、自分の不要な歯を抜き、歯がなくなってしまったところに移植することです。自分の歯が再び生えたような使い心地の良さがあり、入れ歯などとは比較できません。
また、移植した歯はあごの骨とつながって、完全に生えている状態になります。

●自家移植治療の条件
自家移植は誰にでもできるというものではありません。不要な歯といってもむし歯でぼろぼろの歯は使えませんし、健康で不要な歯というものがあるのかが問題です。
しかし、運良く健康な親知らずや過剰歯(歯肉に埋もれている歯)などがあれば使うことができます。ただし、奥歯には奥歯、前歯には前歯しか使うことはできません。

●自家移植治療の方法
移植する歯を歯の根っこごと抜いて、そのまま移植する場所の歯槽骨というところに植え付けます。簡単なようですが、いくら自分の歯といっても形や大きさが違いますので、うまく付かないケースもあります。


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